
ペットフード開発インストラクター|犬猫の栄養・原材料・商品開発を自宅で学べるペット資格
2026年09月03日 23:31
講座概要
ペットフード開発インストラクターは、犬・猫の食事や栄養、ペットフードに使用される原材料、製造、品質管理、商品設計など、ペットフード開発に必要となる基礎知識を自宅で学べる資格講座です。
毎日何気なく与えているドッグフードやキャットフードにも、それぞれ「なぜこの原材料が使用されているのか」「どのような栄養設計になっているのか」「どのような目的の商品なのか」という設計上の理由があります。
ペットフードの商品開発では、単に犬や猫が好みそうな食材を組み合わせればよいわけではありません。
犬と猫の栄養学、原材料の特徴、嗜好性、給与量、エネルギー、加工方法、保存性、衛生管理、表示など、さまざまな要素を考える必要があります。
ペットフード開発インストラクター講座では、「ペットフードがどのような考え方で設計され、商品として形になっていくのか」を基礎から体系的に学びます。
ペットフードについて詳しくなりたい飼い主の方はもちろん、ペットフードの商品開発に興味がある方、ペット関連企業で働きたい方、犬猫の食事・栄養について専門的に学びたい方にもおすすめのペット資格です。
ペットフードはどのように開発される?
私たちが店頭やインターネットで購入しているペットフードは、さまざまな工程を経て商品化されています。
まず重要になるのが、
「誰に、どのような目的で与える商品なのか」
というコンセプトです。
犬用なのか猫用なのか。
主食として与えるのか、おやつや補助的な食品なのか。
子犬・子猫向けなのか、成犬・成猫向けなのか、シニア期を意識した商品なのか。
こうした商品の目的によって、必要となる栄養設計や原材料、形状、給与方法なども変わってきます。
そのうえで原材料を検討し、試作、栄養設計、嗜好性、製造方法、品質などを確認しながら商品化を目指します。
ペットフード開発とは「レシピを作ること」だけではなく、企画から製造、品質、表示までを含めて一つの商品を設計していく仕事です。
犬と猫では必要な栄養が異なる
ペットフードを理解するうえで、最初に知っておきたいのが犬と猫の栄養学的な違いです。
犬と猫はどちらも人と暮らす身近な動物ですが、必要とする栄養素や代謝には違いがあります。
特に猫は、栄養学上「真性肉食動物(obligate carnivore)」としての特徴を持ち、タウリンなど食事から適切に摂取する必要がある栄養素があります。
そのため、
「犬に適している食事だから猫にも適している」
とは限りません。
ペットフードの商品開発では、対象となる動物種の生理や栄養要求を理解したうえで商品を設計することが重要です。
「総合栄養食」と「おやつ」は同じではない
ペットフードには、それぞれ異なる目的があります。
例えば、毎日の主食として使用されるフードと、コミュニケーションやご褒美として使用するおやつでは、商品に求められる役割が異なります。
主食として継続的に与える商品では、必要なエネルギーだけでなく、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルなど、さまざまな栄養素のバランスを考える必要があります。
一方、おやつや補助的な食品の場合には、主食との組み合わせを考えて与えることも重要になります。
「ペットフード」という一つの言葉だけで考えず、その商品が食生活の中でどのような役割を持っているのかを理解することが商品開発の基本です。
ペットフードの原材料を理解する

ペットフードの商品パッケージを見ると、肉類、魚類、穀類、いも類、野菜、油脂類、ビタミン・ミネラル類など、さまざまな原材料が記載されています。
商品開発では、それぞれの原材料について、
「何のために使用するのか」
を考えます。
肉や魚はたんぱく質などの供給源となりますが、同じ「肉」であっても種類や使用部位、加工状態などによって特徴は異なります。
油脂類は脂質や脂肪酸、エネルギーなどを考えるうえで重要です。
野菜や穀類、いも類などについても、それぞれ異なる栄養学的・加工上の特徴があります。
また、原材料は栄養だけで選択するものではありません。
嗜好性、加工適性、価格、供給の安定性、保存性など、実際の商品化では複数の条件を考慮する必要があります。
ペットフードの「栄養設計」とは?

ペットフード開発の中でも重要な分野が栄養設計です。
商品に含まれる栄養素を確認するときには、単純に原材料の配合割合を見るだけでは十分ではありません。
例えば、
たんぱく質はどの程度含まれているのか。
脂質はどの程度なのか。
カルシウムやリンなどのミネラルはどうか。
ビタミンは不足していないか。
エネルギーはどの程度なのか。
対象となる犬や猫にどの程度与えることを想定しているのか。
などを総合的に考える必要があります。
特に主食となるペットフードでは、一つの栄養素だけを多く含めれば「栄養価が高い」というわけではありません。
必要な栄養素を適切なバランスで摂取できるよう考えることが大切です。
AAFCOやFEDIAFなどの栄養基準を知る
犬猫のペットフードについて学んでいくと、AAFCOやFEDIAFといった名称を目にする機会があります。
AAFCOは米国飼料検査官協会、FEDIAFは欧州ペットフード工業会で、それぞれ犬猫の栄養に関する基準・ガイドライン等を公表しています。
ペットフードの栄養設計を専門的に理解するためには、こうした基準が何を示しているのか、どのように利用されているのかについて知ることも重要です。
ただし、海外の基準を知ることと、日本国内で商品を販売するための法令・表示ルールを理解することは別の問題です。
商品を実際に開発・販売する場合には、対象となる地域の最新の法令やルールを確認する必要があります。
ドライフード・ウェットフードなど製造方法による違い

ペットフードにはさまざまな形があります。
代表的なものとして、ドライフード、ウェットフード、セミモイストタイプ、フリーズドライ商品などがあります。
同じ原材料を使用したとしても、加工方法や水分量などが異なれば、商品の特徴も大きく変わります。
例えば、水分含有量は保存性や給与量、エネルギー密度などを考える際にも重要な要素になります。
さらに実際の商品開発では、
「どのような形なら食べやすいか」
「どの程度の硬さにするか」
「開封後はどのように保存するか」
「どのような容器・包装を使用するか」
なども検討します。
栄養設計だけでなく、実際に飼い主が購入し、犬や猫が食べるところまで考えることがペットフード開発には必要です。
「犬猫が食べることができる」と「商品に適している」は別
家庭で犬や猫に与えられる食材だからといって、そのままペットフードの商品原料として適しているとは限りません。
商品化では、栄養価だけでなく、
原料規格、品質、ロットごとの安定性、微生物学的な安全性、加工適性、保存性、製造設備との相性なども考える必要があります。
さらに、製造工場で安定して大量生産できるかという視点も必要です。
家庭で作る一食分のレシピと、何百個・何千個と製造する商品では考え方が異なります。
この違いを理解することも、ペットフード開発について専門的に学ぶ面白さの一つです。
ペットフードの嗜好性を考える
どれだけ栄養について考えられた商品であっても、犬や猫が食べなければ実際の食事として利用することはできません。
そのため、ペットフードの商品開発では嗜好性も重要な要素です。
ただし、「よく食べる=栄養的に優れている」とは限りません。
反対に、栄養設計だけを追求して嗜好性を無視することも現実的ではありません。
栄養、安全性、嗜好性、使いやすさなどを総合的に考えることが重要になります。
ペットフードの安全性と品質管理

犬や猫が毎日口にするものだからこそ、ペットフードでは安全性や品質管理について考える必要があります。
原材料の受け入れから製造、包装、保管、出荷まで、商品が飼い主の手元に届くまでには多くの工程があります。
商品開発者自身が工場で製造を担当しない場合であっても、
「どのような管理のもとで商品が作られているのか」
を理解することは重要です。
特にペットフードを仕事として扱う場合には、栄養だけではなく、製造や品質管理についても幅広い視点を持つことが求められます。
ペットフードのパッケージ表示も商品開発の一部
商品が完成すれば、次に必要になるのがパッケージです。
しかし、パッケージは単におしゃれなデザインを作ればよいものではありません。
商品名、原材料、内容量、賞味期限、給与方法など、ペットフードには表示に関するルールがあります。
また、
「どのような特徴を消費者に伝えるか」
というマーケティング上の視点と、
「どのような表現が可能なのか」
という法令・表示上の視点の両方が必要になります。
ペットフードの商品開発は、中身を作って終わりではありません。
飼い主が商品を正しく理解して選択できるようにするところまでが商品づくりです。
ペットフード安全法について知る
日本で犬・猫用のペットフードを製造・輸入・販売する場合には、**愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律、いわゆる「ペットフード安全法」**について理解することも重要です。
ペットフードの商品開発を仕事にしたい場合、「犬猫の栄養に詳しい」だけでは十分ではありません。
実際の商品化では、安全性や表示などに関する法令・ルールを確認する必要があります。
そのため本講座では、商品を考える視点だけでなく、ペットフードを社会に送り出すうえで必要となる安全性への意識も大切にします。
商品コンセプトから考えるペットフード開発
商品開発では、最初から原材料を決めるとは限りません。
例えば、
「シニア犬との暮らしを考えた商品」
「猫が食べやすい商品」
「素材の特徴を活かしたおやつ」
など、まず商品のコンセプトを考え、そこから具体的な設計へ進む方法があります。
誰のための商品なのか。
どのような場面で使用するのか。
既存の商品と何が違うのか。
飼い主にどのような価値を提供するのか。
ペットフード開発には、栄養学と同時に商品企画・マーケティングの視点も必要です。
オリジナルペットフードを作りたい人にも役立つ知識
近年では、ペット関連企業だけでなく、飲食店、食品メーカー、農業・水産業など、さまざまな業種からペットフードの商品開発に参入するケースがあります。
地域の食材を活用した犬用おやつを作りたい。
自社の食品原料をペット向け商品にも活用したい。
オリジナルブランドのドッグフード・キャットフードを開発したい。
そのような場合にも、最初に犬猫の栄養・原材料・安全性・商品設計についての基本を理解しておくことは重要です。
OEMメーカーなどへ製造を依頼する場合でも、基本的な知識があれば、開発担当者との打ち合わせ内容を理解しやすくなります。
ペットフード開発の知識を仕事に活かす

ペットフードに関する知識は、商品開発だけに限定されるものではありません。
ペットショップ、ペット関連メーカー、ペットフード販売、EC、商品企画、営業、マーケティング、動物関連サービスなど、さまざまな分野で活用できます。
また、ペットフードの商品説明を作成するライターや、ペット関連商品の企画を担当する方にとっても、犬猫の栄養や原材料に関する知識は大きな土台になります。
「ペットが好き」という気持ちに、商品開発や栄養に関する知識を加えることで、ペット業界で活かせる専門性を広げることができます。
こんな方におすすめのペット資格です
ペットフード開発インストラクターは、犬猫の食事や栄養について詳しく学びたい方、ペットフードの商品開発に興味がある方、オリジナルのドッグフード・キャットフード・犬猫用おやつなどを企画したい方におすすめです。
また、ペット業界への就職・転職を考えている方、ペットショップやペットフード販売に関わっている方、ペット関連の商品企画やマーケティングに携わる方、自宅で学べるペット資格を探している方にも適しています。
自宅で学べるペットフード開発の資格

EduTail BASICのペットフード開発インストラクターは、教材を使って自宅で学習を進められる通信資格講座です。
仕事や家事、愛犬・愛猫のお世話を続けながら、自分のペースでペットフードについて学習できます。
普段何気なく見ていたペットフードも、
「なぜこの原材料なのか」
「なぜこの栄養設計なのか」
「なぜこの形状なのか」
「誰のために開発された商品なのか」
という視点を持つことで、見え方が大きく変わります。
ペットフード開発インストラクターは、犬猫の栄養を学ぶだけではなく、原材料の選定から商品企画、製造、安全性、品質、表示まで、「ペットフードが商品になるまで」を幅広い視点から理解するための資格講座です。


